【老後の女性】必要な生活費や貯金は?持ち家と賃貸で大きく違います

  • 『40代にさしかかり結婚をする予定も、つもりもないけどお金の事だけ不安、、、』
  • 『老後に女一人でいるなら、持ち家と賃貸どっちの方が安心かな?』
  • 『老後に備えていくら貯蓄すればいいのか教えて欲しい!』

経済的に自立した女性が増えてきた昨今では老後も気ままに、ひとりで居たいと言う人が昔と比べて増えてきましたよね。

しかし気になるのはお金の問題ですよね!

今回は以上の老後の女性のお金についての不安や疑問について解決していきたいと思います!

 

【老後の女性の生活①】もらえる年金と厚生年金の計算をしよう

老後の女性の生活①】もらえる年金と厚生年金の計算する女の子

今の時代は昔とは違い、女性であっても仕事もプライベートも充実し自立し、結婚する必要がない人が増えてきましたよね。

ひとりで暮らし結婚や出産をしないことにより、お金も時間もほとんど自分のために使うことができる大きなメリットがあります。

 

しかし、おひとりさまでいる普段の生活には不満がなくても、やはり老後の資金、つまりお金についての不安は皆さんあるようです。

今は良くても将来、本当に年金がもらえるのか?という不信感もありますので早い時期から老後資金を貯めるに越したことはないですよね!

 

それでは、女性がずっと独身で過ごすとなると、どれぐらいお金が必要になるのでしょうか?

独身女性に必要な老後資金はいくらなのかと、おひとりさま女性の老後の生活費の平均額などをご紹介します。

老後でもパートなど仕事が見つかれば良いですが、働けない場合もありますし、定年後は仕事もなかなか見つからないと思いますので老後の生活費の要となるのは『年金』『退職金』『各種保険』から貰える費用だと思います。

こちらの項目では年金・退職金・各種保険について解説していきます!

 

【年金】

まず公的年金は3種類あります。

『厚生年金』『国民年金』『共済年金』です。

『厚生年金』『国民年金』『共済年金』のお金の写真

 

厚生年金

会社で厚生年金を支払っているなら、老齢基礎年金にプラスして厚生年金を貰うことができます。

厚生年金の平均受給額は16万円です。

 

国民年金

続いて国民年金は自営業者や農業や漁業に従事している方が支払う年金です。実際に支給されている国民年金の平均月額は5万5千円というデータがあり、厚生年金と比べるとその金額は3分の1です。

国民年金の制度上の支給額は、月64,941円です。

しかし、これは40年間未納なく保険料を支払った場合の満額なんです。40年間支払っている人は家業が農家などでない限り非常に稀なケースなので実際には、満額よりも1万円前後少ない5万5千円程の金額の人が多いようです。

 

共済年金

最後に共済年金ですが、これは国家公務員や地方公務員が加入する公的年金のことです。

共済年金は加入期間が20年以上あるかないかで受給額に大きな差が出ますが、受給額は厚生年金とほぼ変わりません。

自分が将来いくらもらえるのか正確に試算したい場合は、毎年誕生日が近くなるとねんきん定期便が送られてくると思いますので、そちらでしっかりと確認しておきましょう!

 

【退職金】

退職金がもらえるかどうかは、企業によって違ってきます。

目安としては従業員数1,000人以上の中規模の企業では9割が退職金の給付制度を導入しているのに対して、30人から99人の小規模の企業では退職金の給付制度導入が7割以下と少ない結果です。

自分の勤めている会社が退職金の給付制度を導入しているのかどうか、また実際将来退職するときには、いくら給付されるのか会社に確認しておきましょう。

 

【各種保険】

保険をイメージさせる病院の写真

保険は任意で加入する民間のものや勤務先が用意した必須で加入するものなど様々な保険があると思います。

保険の中でも掛け捨てではなく貯蓄型の保険であれば満期時に、まとまったお金を受け取ることができます。受け取り方法は満期時に一括で受け取ることが主流なようです。

60歳に何割か貰って、その後何年毎に給付するなど給付方法が選べる場合もあるので、自分の性格やライフプランに合わせて選択しましょう!

 

 

【老後の女性の生活②】平均の生活費を徹底調査

続いて老後の生活費についてです。

2017年に総務省が実施した「家計調査」のデータによると老後の独身女性の1ヵ月の生活費は14万8,628円というデータが出ていました。

【老後の女性の生活②】平均の生活費を徹底調査をしている写真

 

また厚生労働省の2016年簡易生命表によると、60歳女性の平均余命は28.91年という結果がでておりますので、60歳から約30年間生きるということになります。

その30年間生きていくのに必要な生活費を計算すると

生活費約15万円×12ケ月×30年=5,400万円

という大金が最低でも生活費として必要になってきます。

この約15万円という生活費の平均支出には住居費、つまり賃貸物件の賃料や住宅ローンの残金の支払い金額などは含まれていません。

純粋な生活費で毎月15万円がかかるのです。ですので住居費の心配がある方は5.400万円とは別に住居費の貯蓄も必要ということになります。

 

【老後の女性の生活③】賃貸の方が必要な貯蓄額は?

賃貸に住むことのメリットは、住宅ローンを支払う必要がなかったり、その時の仕事のスタイルや気持ちの変化などによって気軽に引っ越しができる点ですよね!

賃貸に関しては、「『一生賃貸!と決断して後悔・・・』知っておくべき賃貸のメリット/デメリット」で細かく書いていますので参考にしてみて下さい。

 

そして年齢を重ねて体調の変化などにより1人暮らしが不安になった時も、資金さえあれば今の物件から引っ越し、気軽に老人ホームや高齢者向けの住宅に入居するという選択肢を持てることも、賃貸の大きなメリットでしょう!

『賃貸?購入?』あなたの状況でオススメが違います【徹底解説】

 

しかし賃貸のデメリットは、高齢になればなるほどお引越しが出来なくなるというところです。

【老後の女性の生活③】賃貸の方が必要な貯蓄額はに関して高齢者を気にする女性

 

賃料だけじゃない!高齢になればなるほど賃貸は不利

なぜお引越しが出来なくなるかと言うと、高齢者のおひとりさまは、どうしても孤独死のリスクがあり事故物件になる恐れや自分が高齢になることで、両親が他界したり兄弟も定年することにより適正な連帯保証人の用意が難しくなったりすることが理由で大家さんから避けられがち、つまり審査に落ちてしまうのです。

ですので、定年退職前に借りていた高額な物件の賃料の支払いが難しくなってきたので、定年退職後に家賃を下げてお引越しをしよう!と思ってもなかなか希望の物件に引っ越すことが難しいのです。

また仮に引越しできたとしても、引越しのたびに敷金礼金お引越し費用などの初期費用で50万円近いお金が出ていきます。

そして若いうちは引越し作業も大きな負担ではありませんが、高齢になると想像以上に物件探しや引越しの業者の手配や荷造り、荷物の持ち運びにもかなりの労力が必要で体力的にも難しくなってしまうでしょう。

 

賃貸の場合の老後の費用の平均は?

それでは賃貸で60歳からの30年間生活を送る場合には、どれくらいの資金が必要になるのかを見ていきたいと思います!

60歳以上の単身世帯の平均賃料は7万円というデータがありましたので7万円で試算したいと思います。

7万円×12ヶ月×30年=2520万円

月々7万円の家賃だけで2,520万円の貯蓄が必要ということになりました。

それに加えて生活費5.400万円も必要ですので老後の30年間賃貸物件に住み続ける場合約8,000万円の費用が必要ということですね!

 

【老後の女性の生活④】持ち家の方が必要な貯蓄額は?

先程までの話だと「絶対持ち家の方が良いじゃん!」となりそうですが、不動産を所有する事はデメリットももちろんあります。

持ち家の写真

 

地震や水害などの大災害が発生した時に資産価値が台なしなる可能性があります。

家を持つことには、そうした大きなデメリットを抱えていますが、老後のおひとりさま女性には持ち家の方が金銭的に有利になるデータが出ています。

 

しかし、もし老後の生活を楽にしたいために住宅の購入を検討するのであれば、なるべく早いほうが良いでしょう。

無理して月々の返済が高額な住宅ローンを組んでも返済が重くのしかり、老後に必要な貯蓄をすることが出来なくなり、賃貸物件に住んでいた方が良かったなんてことになりかねません。

 

いつまでに住宅購入をすれば良いのでしょうか?

初めて家を買った世帯主の平均の年齢のデータを見てみると、30代で住宅購入を行った人の割合が全体の半数を占めています。次に多いのが40代。

ですので比較的収入が安定して仕事も基盤に乗り始めた30代から40代にかけてが住宅購入に適したタイミングといって良いでしょう。

40歳までに購入すれば20年以上住宅ローンの支払いができますので、ローンの支払いに押しつぶされる心配も少なくなります。

ローンがない生活に安心する女性の写真

 

住宅ローンを完済していれば老後のための貯蓄は上の項目でご説明した5,400万円あれば問題はありません。

毎月必要な生活費15万円の中に住居に使える費用は約1万五千円含まれています。これらは家の修繕の費用や管理費などに充てることができます。

その他持ち家を持っているとリバースモーゲージにより、金融機関から融資を受けられるメリットも!

リバースモーゲージとは、持ち家を担保にすることで、そこに住んでいるのにお金を借りられる制度のことです。

メリットとしては自宅を売却しない状態で融資を受けられることです。

 

住宅を購入して定年までに住宅ローンの返済を終わらせておけば住宅は資産になりますので、生活スタイルが変われば賃貸に出すのもよし、老後の生活が苦しくなれば売却してそのお金で老人ホームに入居するなど様々な選択肢が増えますので、家を所有しておいた方が老後の暮らしにも困らないですよね。

 

 

 

皆さん如何でしたか?
おひとりさま女性に必要な老後の資金と、資金の準備の仕方法などのご紹介でした。

老後は最低でも5.400万円、賃貸なら8.000万円が必要と聞いて、難しいと諦めてしまう前に優遇制度を使って年金を増やす工夫をしたり、60歳以降も働ける仕事の資格の取得など、漠然とした不安を持ち諦めてしまう前に、少しでも早く準備を始める事が大切だと思います!

気ままな一人暮らしをこれからも送っていくために、老後にどの程度の費用が発生してどのくらいの貯蓄をしておくのか把握しておきましょうね!
それでは、また!