- 保証会社ってそもそもなんぞや。。
- クレジットカードがブラックなんだけど保証会社の審査は通らない?
- 審査のゆるい保証会社を教えてほしい!
- 保証会社の費用相場とかそこら編もろもろ教えて!
今回は賃貸物件を借りる際に加入することが多くなってきた保証会社についての疑問について解決していきたいと思います!
【賃貸契約時の保証会社に加入するメリットとは?全体の流れもわかりやすく解説】
まず最初に保証会社について簡単に説明させていただきます。
『家賃保証会社とは連帯保証人の代わりをしてくれるサービスです!』
数十年前には家賃保証会社なんてシステムは殆どのありませんでしたが、少子高齢化やフリーター・派遣勤務の方が増えてきた背景などにより適切な連帯保証人の用意が難しくなってきた近年、賃貸物件契約時に連帯保証人の代わりに家賃保証会社を使用することが一般的になってきました。
一言でいうと以上で説明した通り「保証人代行サービス」ですが、明確には「保証人代行」と「保証会社」はそれぞれ違うサービスになります!
興味のある方は「保証人がいません!賃貸の『保証人代行サービス』の意味と利用方法は?」にてその違いも書いていますので、参考にしてみて下さい!
今は、保証会社への加入がスタンダードになっていますのでこの記事だけ読んでいただくだけでも十分だと思います!
保証会社って具体的に何をしてくれるの?
家賃保証会社が取り扱う業務としては、通常の賃貸借契約の際に求められる連帯保証人の代わりです。
契約時に「連帯保証人になってください!」なんて言われても、たとえ親族からの頼みでも受けたくないですよね、、、親からの唯一の教えで連帯保証人にだけはなるなと言われてる人もいます。
保証会社はその連帯保証人の代わりになってくれるということです。
例えば、借主に家賃の滞納などがあって借主から回収できない場合は家賃保証会社が立替払いをしてくれます。
連帯保証人に変わって立替払いをしてくれるとても便利なサービスなのですが、家賃保証会社はボランティア団体ではありません。
当たり前ですが、家賃保証会社に加入する際に契約金を払わなければなりません。
もちろん家賃保証会社に立て替えてもらった分の金銭は後からきちんと保証会社に支払わなければなりません。
また、大家さんとしては家賃保証会社に入ってもらえれば家賃の未払いを防ぐことができるので、連帯保証人が用意できる入居者だとしても、「連帯保証人はいらないから家賃保証会社に必ず加入してくれ!」と募集を出している物件も最近はかなり多くなってきました。
アットホームやスーモなどの賃貸のポータルサイトに「連帯保証人不要」という文言で募集されている物件を見たことはありませんか?
こう書かれて募集された場合は家賃保証会社の利用を必須条件としている可能性が高いです。
保証会社に加入するメリットは?
入居者にとってのメリットはそんなに無いかもしれません。
どちらかと言うと、大家さんや管理会社にとってのメリットが多いです。
では、具体的に家賃保証会社を利用するメリットについて解説していきたいと思います!
大家さんにとっての保証会社の利用メリット
家賃保証会社を利用すると、大家さんにとっては家賃の滞納リスクがなくなることが最大のメリットです。
通常の連帯保証人も支払い能力がなければ滞納を回収できない場合も多いですが、家賃保証会社は企業ですので間違いなく支払ってくれます。
「家賃を入れるのを忘れてた!」とかあると思います。そんなときも、コチラが連絡する必要はありません。すべて保証会社が連絡を取り合ってくれます。
入居者側からは分かりづらいかもしれませんが、賃貸業をしている側からするとココらへんの手間が削減できるのは、本当に大きなメリットです。
入居者にとっての保証会社の利用メリット
次に借主にとってのメリットは連帯保証人が不要になることです。
先程も触れましたが、滞納するつもりはなくても、連帯保証人は親でも中々頼みづらいですよね。
また親が高齢者だったり本人があなたが外国籍だった場合は連帯保証人を用意するのが難しく家を借りるのが困難です。そんな方でも家賃保証会社があれば好きな物件に住むことができます。
しかし、連帯保証人のいる入居者からすればメリットは少なく、入居者のためというよりも大家さんのためのシステムと言っていいでしょう。
【賃貸契約時に加入する保証会社の費用は?月額料金や更新料はどうなってる?】
次に家賃保証会社の費用についてです。
家賃保証会社に支払う費用は大きく分けると二つあります。【初回保証料】と【更新料】です。
保証会社の【初回保証料】
まずは契約時に初回保証料という名目で物件の初期費用を支払うのと同じタイミングに費用が掛かります。
初回保証料の金額は家賃保証会社によって様々ですが、月額賃料の20%~100%という設定が一般的です。
つまり8万円の物件の初回保証料は16.000円〜80.000円ということになりますね。
この保証料というのは、支払い滞納がなくても戻ってこないお金です。敷金のような預り金ではないので、注意が必要です。
保証会社の【更新料】
続いて保証会社に支払う更新料についてです。
保証会社を利用する場合は、年に一回、もしくは2年に一回家賃保証会社へ支払う更新料が必要となります。
この金額も、保証会社によって違います。
相場は1年毎に10,000円、高くても賃料の1ヶ月分でしょう。※保証会社が家賃を立替た回数が多ければ更新料も高くなる、もしくは更新できないという会社が多いです。
この更新料も初回保証料と同じく戻らない費用です。
家賃保証会社への更新料と、入居している物件の更新料とは別ですので注意しましょう。
保証会社の費用だけで、家賃にもよりますが年間で10万円弱の出費になってしまう保証会社もあります。
物件選びの段階でなるべく安い保証料で済む保証会社を選んでおくのも良いでしょう。
【保証会社が審査するってどんな事を見てるの?クレジットブラックだと通らない?】
賃貸保証会社へ加入する際は入居審査とは別で必ず保証会社の審査があります。
賃貸物件では収入と支出のバランスがとれていれば大体の審査は通りますが、保証会社は誰でも審査に通してくれるほど甘くはありません。
この項では家賃保証会社の審査基準についてお話しさせていただきます!
ずばり保証会社が審査するにあたって注目するポイントは【支払い能力があるかどうか】です。
・過去や現在で家賃滞納がある
・雇用形態がパートである
・勤続年数が短い
・保険証がない、もしくは国民健康保険
・高齢者
・生活保護
以上のどれかに当てはまる方は、物件探しの前に不動産屋さんに正直に自分の内容がよくないことを伝え対策を練ることが必要です。
以上の方でも審査に通る保証会社はたくさんありますが、厳しい保証会社に申し込んで審査に落ちてしまうとモチベーションも下がりますし、第一希望の物件に住めなくなる可能性もあります。
ですので、内容に自信のない方は営業マンと相談して審査のゆるい保証会社に申し込むことをオススメします!
審査基準で聞かれる「ブラックリスト」について
続いてよくお客様にも質問されるのが、『収入や勤務先などは問題ないけど、クレジットカードが過去にブラックリストに入っています。この場合保証会社の審査は難しいの?』という質問です。
もし売買でしたらクレジットカードのブラックリストに入っている方は審査に通りません。
しかし賃貸ではクレジットカード履歴を審査基準にしない会社があるのです。
クレジットカード審査のある保証会社を信販系といい、クレジットカード審査のない保証会社を独立系といいます。
つまりブラックリストの方も独立系の保証会社から審査すれば良いのです。そうすれば審査に通ります。
独立系でも、いくつかの独立系の保証会社が結託して「家賃滞納ブラックリスト」を作成していますので、家賃滞納しまくっている方などは弾かれる可能性大ですのでお気をつけ下さい。
ちなみに入居審査をするのは保証会社だけでなく、大家さんや管理会社の審査もあることを忘れてはいけません。「賃貸契約の入居審査は何を見られている?落ちる人の特徴と対策」でより網羅的に賃貸契約時の審査について触れていますので参考にしてみて下さい。
【保証会社への支払いを滞納したら賃貸物件を追い出される?追い出される時はどんな流れ?】
先程もお伝えしたとおり、家賃の支払い滞納をした場合は保証会社があなたの代わりに大家さんに支払ってくれます。
もしそうなってしまった場合、どうやって保証会社に立て替えてもらった費用を返済すれば良いのか、払えない場合はどうなるのかを解説していきます!
家賃滞納時に家賃保証会社が入居者へ行う対応としては以下の手順になります。
電話連絡や郵送で支払い請求書類の送付
↓
↓支払えたらそこで完了ですが、支払えない場合はいつ支払えるのかの相談
↓
↓連絡にも出ない場合は訪問催促があります。訪問催促は、おおよそ滞納してから1ヶ月後です。
↓
↓電話・訪問による催促を無視し続けた場合は、内容証明郵便が届きます。内容証明郵便とは、郵便の受け取りを郵便局が証明してくれる郵送方法ですので、受け取っていないは通用しません。
↓
↓内容証明も無視すると裁判沙汰や強制退去手続きが開始します。ここまで家賃滞納から3カ月ほどで法的に強制的に入居者を追い出すことが出来る権利を大家さんは得ることが来ます。
↓
↓裁判は2〜3ヶ月程度で決着しますので、合計半年弱経つと入居者がいたとしても強制的に外に追い出すことが出来ます。
↓
↓保証会社は退去までの家賃をすべて立て替えていますので、立て替えた分の請求を入居者に支払うよう追い込みを掛けていくことになります。
いざ家賃などの滞納があったとき、大家さんと比べ家賃保証会社のほうが取り立ては厳しく、強制執行までの日数も短いです。
【有名な賃貸保証会社の特徴(料金や審査の厳しさ等)まとめ】
最後にランキング形式で賃貸保証会社をまとめてみました!審査の厳しさや料金も解説していますので、ご覧ください!
賃貸保証会社ランキングNo1.『フォーシーズ』
フォーシーズは水商売の人御用達と言われている家賃保証会社の最後の砦です。
フォーシーズの審査に落ちた人は私の周りでは聞いたことがありません。
年収が低くても無職でも審査に通りますが、初回時に支払う費用や毎年支払う更新料はほかの家賃保証会社と比べて高額です。
初期費用がかかるため、いくつか家賃保証会社に落ちてから試してみることをオススメします。
初回保証委託料:月額賃料の1ヶ月分
保証委託契約更新料:月額賃料の1ヶ月分/年(最低保証委託料35,000円)
賃貸保証会社ランキングNo2.『日本セーフティ』
日本セーフティーは日本の不動産業界で最大手とってもいい保証会社です。
全国的なシェアがあるので、どこの不動産屋さんでも使うことができる保証会社です。審査は甘めです、ブラックリストや自己破産の方、勤続年数が少なく年収が少ない方でも審査に通ります。
初回保証委託料:30,000円~月額賃料の70%
保証委託契約更新料:10,000円/年
賃貸保証会社ランキングNo3.『カーサ』
日本セーフティの次に有名でシェア率も高いのがカーサです。カーサも日本セーフティと同じくブラックリストや年収の低さなどは審査基準ではありません。
カーサでは保険証を重視する傾向があります。
社会保険証か国民健康保険証かで審査のあたりがだいぶ変わってくるのです。
国民健康保険証の場合は別途一人保証人を付けないと審査が通らない場合がありますが、社会保険証であればほとんど審査は通ります。
初回保証委託料:月額賃料の70%(最低保証委託料28,000円)
保証委託契約更新料:10,000円/年
賃貸保証会社ランキングNo4.『JID(日本賃貸保証会社)』
保証会社にはLICCという保証会社同士の組合のようなものがあります。この組合に加入しておくと保証会社のブラックリストを見ることができます。
つまり違う保証会社でブラックリストになってしまったら、他の保証会社でもブラックリスト情報が共有されてしまうのです。結果審査に落ちることになります。
しかしJIDは保証協会の会員ではありません。完全に独自の基準で審査していますので、他の保証会社でブラックリストに載っている恐れのある人はJIDをオススメします。
初回保証委託料:賃料の50%(最低保証委託料25,000円)
保証委託契約更新料:賃料の30%(最低保証委託料15,000円)/2年
【さいごに】
今回は賃貸物件における家賃保証会社について解説しました!
家賃保証会社のメリットとしては『連帯保証人がいらないこと』デメリットとしては『初期費用が高くなる、気をつけないと金融履歴に傷が付く』ということがわかりましたね!
カードがブラックの方でも審査に落ちない保証会社も増えてきましたので連帯保証人のいない方はうまく利用することをオススメします!
それでは、また!