【賃貸】加入する保険は共済保険じゃダメ!?火災保険との違いとは

賃貸契約をする際に、火災保険をご自身で契約される方もいると思います。自分で火災保険の契約をしておくと初期費用を安く抑えられます。

ご自身で加入する際に、コスト面で見ると都民共済保険といった共済保険がとてもコスパが良いです。

自分で入れることさえ知らなかったという方は、「【賃貸の火災保険を自分で入る方へ】安くて保証◎の最強おすすめ保険」で詳しく取り上げているので参考にしてみて下さい。

 

今回は、その共済保険に関して「賃貸契約で共済保険はダメですと、言われることはないんですか!?」という質問が来ましたのでそこらへんを解説していこうと思います。

 

共済保険と火災保険の違いとは?メリット・デメリット

まず、火災保険に関してわりと利用価値があることをご存知でない方が多いので、使ったことないな〜という方は「賃貸契約時の火災保険を徹底調査!知らないと大損します」で解説していますので合わせて読んでみて下さい。

では、早速「共済保険」と「火災保険」の違いについて解説していこうと思います。

 

そもそも営利目的か否かが違う

そもそもなのですが、「共済保険」と「火災保険」とでは利益を出そうとしているかどうかが大きく異なります。

 

「火災保険」は、民間企業の商品の一つです。利益を出してなんぼということです。

それに対して「共済保険」を運営しているのは、非営利団体です。その名の通り、利益先行ではなく「みんなで助け合いましょう〜」というのが根底にあります。

協力をイメージする写真

 

そのため、費用の差がでたり、補償内容の差が出たりします。ではその差がどのくらい違うのかについてまとめていきます。

 

費用が違います

上述したとおり、保険商品を取り扱う上で、営利目的でやっているかどうかなので保険料が変わるのは当たり前です。

 

賃貸契約をする際、「火災保険」に加入しなければならないのは御存知の通りです。

大概は、不動産屋に指定された保険に入る(というか、初期費用を計算してもらう時勝手に入ってる)かと思います。

コレは、言わずもがなですが民間保険業者の保険商品になります。

勉強する女の子

 

この、いつもなんとなく入っている保険の内訳は結構エグいということをわかってほしいです。

 

火災保険加入料=『保険自体の原価』+『民間保険会社の利益』+『代理店(今回は不動産屋)の利益』

私は不動産業務従事者なので確実に一つ分かることは、『代理店の利益』が、お客さんが払う保険料の30~50%だということです。

やっぱりエグい。

 

単身者だと15,000円、ファミリータイプだと20,000~25,000円の火災保険料を払う方が多い(不動産会社に勧められる事が多い)ので、原価自体は30%程度と考えると、4,500円の保険商品に加入しているようなものです。

 

それに対して、『共済保険』は「もし、利益が出すぎたら御客さんにお金返します〜」という制度まであります。確実に、共済保険が利益を目的としていないからできる制度ですよね。

 

ちなみに、「もし、利益が出すぎたら御客さんにお金返します〜」という制度を「割戻金(わりもどしきん)」といいます。まぁ、共済保険に加入している方、今後加入を考えている方は目にすると思いますので参考にしてください。

 

保証内容の違い

賃貸の保障内容は3つだけにしておけば大丈夫です!

「自身の家財」「大家さんに対する保障」「他の人に損害を与えた時」の3つです。

 

火災保険と共済保険の最大の違いの一つで、災害があった際に家が全損したとしても共済保険とかだとその補修費用が20%しか保障しませんとかそういうのがああります。

しかし、賃貸に関してはここは全く気にする必要ありません。なぜなら、建物の損害は「大家さんの保険が利用できる」からです。

台風の損害とかでの建物への被害は入居者が気にする必要がありません。

 

そのため、

「自身の家財」・・・デフォルトでついている

「大家さんに対する保障」「他の人に損害を与えた時の保障」・・・オプションで付ける(コレは何%だけ保障とかないから安心です)

なので心配しなくて大丈夫です。

「大家さんに対する保障」「他の人に損害を与えた時の保障」をそれぞれ「借家人賠償責任保険」「個人賠償責任保険」というのですが、詳しくは「【賃貸の火災保険を自分で入る方へ】安くて保証◎の最強おすすめ保険」を参考にしてみて下さい。

 

 

火災保険は共済保険と比べて『保証の対象範囲が広い』とか『保証内容が厚い』とかよく言われますが、賃貸に関していうとはっきりいってほとんど変わりません。

確かに、火災保険はカスタマイズに富んではいます。それに比べて共済保険は、その”柔軟性”は劣ります。しかし、賃貸に関しては全く気にしなくて大丈夫です。

 

先述の通り、ご自身が購入した物件とかであれば話は別ですが、賃貸に関しては保証内容や保証範囲にその”柔軟性”は必要ありません。

 

例えば、「台風がよく来る地域で風災に関しては保証を厚くしておきたい」や、逆に「ここ数十年台風被害なんてないから風災の保証は全くいらないから安くしてほしい」とかはできません。

しかし、賃貸契約する際にそんなことを気にする入居者を見たことありません。

 

そもそも共済保険の保障範囲は元々が火災、水漏れ、落雷、盗難に伴う破壊などとシンプルでオールマイティに保障されていると考えていていいです。

 

 

結論、賃貸の火災保険では「共済保険」一択

ポイント写真

結論でいうと、賃貸に関しては「共済保険」一択で考えて大丈夫です。

手続きもかなり簡単で、ネットや電話で申込可能です。申込後、2週間くらいしたら保険証書が届くという感じです。

賃貸契約時の初期費用は本当に高額ですので、その中に1万〜2万円くらいの火災保険があっても気する人も少ないと思います。

 

でも、普段のスーパーでの買い物を思い出してください。数十円単位までしっかり他のスーパーと比較するはずです。

スーパーを往復して調べるより、ネットでちょろっと契約した方が大きな節約に繋がりますのでめんどくさがらずやってみて下さい。(途中で加入し直すことも可能です。)

 

 

【賃貸契約時】自分で加入する保険は共済保険じゃダメってことある?

言いなりの人

ということで、本題に入ります。

賃貸契約時に「火災保険は自分で加入するので、初期費用い入れないで下さい〜」と伝え「OKです!」と許可がおりた際に、その火災保険が「共済保険」じゃダメ!ということがあるのでしょうか?

 

結論から言うと、ないと思います!「OKです!」といった時点で、「借家人賠償責任保険」「個人賠償責任保険」にさえ入っていれば大丈夫と考えていいです。

特殊な地域や大家さんであれば何かあれば最初に、「この保険(もしくはそれ同等の保証内容がある保険)に入らないと入居しちゃダメ!」とか言われます。

 

「借家人賠償責任保険」「個人賠償責任保険」は共済でもオプションで加入できます。

 

いろいろ話しましたが、結論、賃貸契約時に「自分で火災保険はいるのOK〜」と言われた際には、「借家人賠償責任保険」「個人賠償責任保険」のオプション付きの「共済保険」一択で良いのではないかと思います!

 

是非参考にしていただければと思います^_^