- 賃貸アパート・マンションで雨漏りをしてしまった!なにからすればいい?
- 雨漏りでかかった費用は誰が負担?
- 引っ越したいんだけど誰が負担?
こんな悩みを持った人に向けた記事です!
賃貸アパート・マンションで雨漏りが起これば大なり小なりで修理する費用が掛かります。
被害状況によってもしかしたら数十万円の修理費用が発生するかもしれません。
今回はそんな時の対処方法や知っておくと助かる知恵をご紹介していきます。
【賃貸で雨漏りが発生したらまずすべきこと】
まずはじめに、雨漏りになった時にまず何をすれば良いのか、順を追って対処方法をご紹介しましょう。
予め流れを把握しておけば、いざというときに焦ることもありませんし、被害も少なく済むでしょう!
それでは見ていきたいと思います。
その1.まずは大家さん、もしくは賃貸の管理会社に連絡をする
被害を抑えるのももちろんですが、まずはじめに管理会社に気づいたらすぐに連絡するのがポイントです。
大家さんが近くに住んでいたり、連絡先をしっている場合は大家さんに直接連絡をしても良いでしょう。
小さい被害だからといって、そのままにしていたら退去時にあなたが修繕費用を負担する羽目になりますし、建物の構造的にガタがきていて劣化して水漏れしているのであれば、最悪建物が倒壊してしまう可能性もあるかもしれません。
大家さんや管理会社に連絡をすることで、どちらに責任があるかや原因の調査も的確にできます。
とにかく大切なのは一刻も早く管理会社に連絡をすることです。
その2.雨漏りの応急処置をしよう
管理会社や大家さんに現状を伝えたら、次に被害が広がらないために応急処置をしましょう。
管理会社がそのままで良いといった場合には、管理会社の言う通りに従いましょう。
定番の応急処置としましては、まずはバスタオルや新聞紙、バケツなどで漏れた水を拭いたり受け止められる処置をしましょう。
天井から距離がある場合にはバケツで受け止めるだけでは水滴が跳ねて2次被害3次被害が周囲にでてしまう可能性がありますのでバケツの中にタオルやティッシュなどを入れておきましょう。
屋根裏に登って様子を見たり、建物の配管を止めたり、管理会社の指示以上のことをしてしまうとあなたの落ち度と見なされてしまう可能性もありますので、あくまで指示された程度の処置に留めておきましょう。
その3.状況を撮影しておく
最後に大切なのは状況を撮影しておくことです。
今はスマホが普及していますので単身世帯でも静止画、動画を撮影する機械は当たり前に持っていると思います。
言葉で雨漏りの状況を説明するには限界がありますので、動画や静止画で
・ここから漏れていた
・いきなり沁みてきました
・この家具に水がかかった
など伝えられるようにしておくとベストでしょう!
その4.引っ越し費用は?
もし物件が引っ越ししなければならないくらいに浸水してしまった場合は大家さんのほうで引っ越し費用や初期費用を負担してもらえる場合が多いです。
しかし、天井が少ししみただけで簡単な清掃を入れれば充分暮らしていけるレベルでしたら大家さんによっては引っ越し費用までは支払ってくれない可能性が高いです。
これらには決まりがないので、大家さんや管理会社としっかり話し合うほうが良いでしょう。
【賃貸での雨漏り箇所の修理費用は誰負担?】
続いて雨漏りした場合誰が修理費用を支払うのかです。
もちろん大家さん負担でしょ!?
と思うかもしれませんが、実は雨漏りの被害の場合は状況や原因によって誰が責任を取るのかが変わってくるんです。
雨漏りの”原因”に着目する
賃貸物件は大家さんのものなので古くなったりして修理や立て直さなければならないときはもちろん、借主のあなたではなく貸主の大家さんが費用を負担します。
しかし、あなたの過失で雨漏りさせてしまった場合には自分で修繕費用を支払わなければなりません。
あなたが賃貸物件で壁に穴を開けてしまえば大家さんの所有物ですが勿論弁償しますよね?
それと同じです。それではどのような場合が大家さん負担で、どのような場合があなた負担なのか見ていきましょう!
大家さん負担?自己負担?
勿論、大前提として物件は大家さんの所有物な訳ですから基本的に雨漏りの修理費用大家さんが支払う場合が多いです!
実は知らない人も多いかもしれませんが賃貸物件の雨漏り修理は大家さんが行うと民法606条で定められているのです。
なのであなたに過失がないのに大家さんが支払ってくれない場合は民法606条で定められていますよと教えてあげて下さい。
この606条によると、一定期間何の対策も取ってもらえない場合や急迫した場合は入居者が修繕をしてもいいとなっています。
しかし、大家さんや管理会社が普段から使用している修理業者などがある場合勝手に外部の業者に発注するとトラブルになる可能性があります。
トラブルを避けるためにも勝手に業者に頼むことはやめて大家さんや管理会社に連絡して手配してもらいましょう。
それでは見ていきましょう。大家さん負担なのは以下の様な状況の時です。
・建物の劣化などでの雨漏り
・大家さんの管理状態が悪い事で起きた雨漏り
・台風などの自然災害で起こった雨漏り
このように、あなたに落ち度がなく自然に生活していて雨漏りが起こってしまった場合は大家さん負担になります。
続いてあなたが負担しなければならないケースは以下になります。
・排水溝に大きなものを詰まらせて排水不可能な状態にしてしまい雨漏りさせてしまった。
・トイレを詰まらせて放置して下の階に雨漏りさせてしまった。
・最上階に住んでいて不注意で天井に穴を開けてしまいそこから雨漏りを発生させてしまった。
・なんらかの理由で屋根に上り屋根に直接穴を開けてしまい雨漏りしてしまった。
このようにあなたに落ち度がある場合はあなたが自己負担で雨漏りの修理や保証をしなければなりません。
屋根や天井を壊すというのは中々極端な例えなので日常生活の中でなかなか起こりえません。しかしお風呂の水を出したままで浸水トイレが詰まって浸水、、などは現実的な状況ではないでしょうか。
つまり簡単にまとめると、あなたの部屋に起こった雨漏りの殆どが大家さん負担ですが、あなたが下の階にもたらせた雨漏りの大体はあなた負担という事ですね!
あなた負担の場合は下の階のクロスやフローリングの補修費用、更に下の階のTVなどが故障していたらそれらの弁償もしなければなりません。
そうなると数十万円の出費が予想されます、、、。
えー!どうしよう!?と焦る方、ご安心ください。
もしかしたら賃貸物件入居時に加入した保険でなんとかなるかもしれません。次の項でご説明させて頂きますね!
自己負担の場合、火災保険の適用範囲や補償金額を確認しよう
賃貸物件に入居する際、かなりの確率で火災保険に加入していると思います。
心当たりがない方は入居時の契約書類と一緒に気づかず保管している場合が多いので1度どんな保険に加入しているのかを確認してみましょう。
火災保険は物件により様々な種類があるので火災保険の適用範囲は、あなたが加入している保険により違うのですがたいていの場合は集中豪雨や台風などが原因の雨漏りは保険適用内です。
その他、あなたの過失で設備の漏水が起こって建物や家財に破損が出てしまった場合には「水漏れ」というオプションに加入していれば対応できます。
火災保険会社に一度連絡してあなたも水漏れは補償範囲内なのか補償範囲外なのかを調べてみましょう。
実際に負担してくれる金額は、火災保険会社の審査によって異なるのですが200,000~1,000,000円程度は補償してくれます。
【賃貸で雨漏りして家財や家電がダメになったら弁償してくれる?】
続いて大家さんの過失でおこってしまった雨漏りで家具や家電が壊れたら補償してもらえるのかどうかです。
基本的にあなたに全く過失がないのなら保証してくれます。
しかし証拠がないと全て保証してくれない可能性もありますのでしっかりスマホで動画や写真を撮影しましょう。
効果的なのは実際にパソコンやTV、ベッドに水が流れてきている動画でしょう。
特に家電製品は今は動いても今後、今回の浸水が原因で動かなくなることも考えられますので証拠はあるに越したことはありません。
更に日数が経過してから証拠を出しても効果がうすいので、出来れば水漏れが起きている当日に速やかに連絡した方が良いでしょう。
【賃貸契約時に加入した火災保険はどういう時に利用できるの?】
意外と知られていませんが賃貸契約時に加入した火災保険は雨漏り以外にも活用することが出来ます。
最後にそれらをまとめて終わりたいと思います。
一般的な火災保険の補償対象は建物そして家財です。ですので以下の補償をしてくれます。
・家財が火災や落雷で損害を受けた時の補償
・重大な過失でない火災を起こしてしまったときの補償
・原状回復費用の補償
しかし再三申し上げますが加入している火災保険によって補償内容が違いますので今一度確認してみてくださいね。
補償内容によっては、火災保険を変えてみてもよいのかもしれません。万が一の時の為にしっかり備えておきましょう。
【まとめ】
今回は賃貸で雨漏りした時の対処や知恵まとめでした!
当記事をまとめると、、
・費用負担はどちらに原因があるかが重要!
・自己負担でも大家さん負担でもまずは管理会社に連絡する!
・引っ越し費用を持ってもらえるかは被害状況や大家さんにより異なる!
・状況説明をちゃんとするためにスマホなどで写真や動画を撮っておく!
・火災保険でカバーできる時もあるので契約内容はきちんと確認しておく!
でしたね!
賃貸物件は基本的に自分の過失がない場合は所有者である大家さんの負担になる場合が多いです。
加えて火災保険も加入していますので、物件に対する費用を自分の財布から出すというのは極めて稀なことです。
しかし、それを知らずに様々な修繕費を支払っている入居者が多いのが現状です。
賃貸住宅では雨漏りや、どちらが修繕費を出すかのトラブルが決して少なくはありません。
もしまだ何も起きていない場合であっても、お互いにやるべきことを、しっかりと理解してスムーズに解決できるようにしておきましょう!
もしかしたら、支払う必要のないお金かもしれません!今一度契約内容などを確認して無駄な出費を抑えてくださいね!
ここまでご覧頂きありがとうございました!