- レバレッジってなに?
- なんとなく使っているレバレッジの正確な意味を知りたい
歳を取るたびに人に聞けないことが増えますよね。今回は”レバレッジ”について、正確な意味を頭に整理して入れていただければと思います。
レバレッジの意味
単純に日本語訳すると「レバレッジ(Leverage)」とは、「てこ」という意味があります。
「てこの原理」といったりしますが、小さい力で大きなものを動かすときに使われたりします。
では、金融業界的に先程の「てこ」の説明を使って「レバレッジ」を説明するとどうでしょうか。
自分の持っている小さな資金で、大きなお金を動かす
少し説明すると
”自分の持っている小さな資金”=自己資金(預金等)
”大きなお金”=自己資金以外のお金(銀行からの借り入れ等)
といったところでしょうか。
FXなんかで「レバレッジ」よく聞きます
FXという投資の方法があるのですが、ご存知でしょうか。
パソコンに張り付いて外国為替取引をすると言ったものです。「Foreign eXchange」の略してFXというみたいです。私はよく知りませんが。
FXの大きな特徴の一つに、自分の資金以上のお金を取引に利用できるといった点が挙げられます。
通常、株なんかやっていると分かると思いますが、100万円の貯金があったら、その100万円で購入できる分の株を購入して、その株の価値が上がったら儲かるし、もし会社が倒産とかしたら、その株は紙くずになります。
つまり、最悪の場合、株の購入分(100万円)を損するということです。
しかし、FXは違います。
FXは取引をする前に然るべき場所にお金をプール(預けておく)しておきます。しかし、取引は100万円分の取引だけでなく、例えばですが20倍まで、つまり2000万円分の取引ができたりするわけです。
まぁ外国為替なので株と違って0円になるなんてことはないと思いますが、2000万円も取引していたら、どっかの大統領の発言でいきなり1800万まで下がったりも平気でするわけです。
上記の場合だと、(これ以上損失する可能性もあるので)もしその状態で売るとしたら200万円分の損失を出すことになります。
プールしているお金は100万円ですので、-100万円補填が必要です。
少し話がそれましたが何が言いたいかというと、100万円の自己資金で2000万円のお金を動かしたということです。
”自分の持っている小さな資金で、大きなお金を動かす”の意味がなんとなく理解頂けたのではないでしょうか。
不動産業界のレバレッジの使用例
「レバレッジを効かせる」という形でよく使われます。
先程の株の話でわかりやすいように、自己資金だけで投資する場合の例を出しましたが、株も融資とかしてもらえばレバレッジを効かせる事ができます。
但し、株の場合は自己資金は60%あることが望ましいと言われていますので、レバレッジを効かせる幅は小さいと言えます。
2000万円の株を運用しようとすると、自己資金は1200万円は必要ということです。
先述した通り、FXの場合は2000万円の株を運用するのに、必要な自己資金は100万円(結構それぞれどこでどんな風に運用するかで違う)で足りることもあります。
レバレッジが効きまくってます!と言えると思います。
不動産もレバレッジが最強に効きます
不動産の購入は結構自己資金なしでやれます。不動産はしっかり価値を精査してある程度リスクを銀行が把握できたりする(価値が落ちづらい)ので、自己資金なしでも融資が満額出ることがあるということです。
株とか外国為替とかは、上がるか下がるか回るかどうなるかわからないというのが、実情です。
レバレッジを活用した不動産投資の例
具体的に例を見ていきます。
投資しようとしている不動産の物件価格が5000万円で利回り5%だとします。この物件を購入すると、年間250万円の家賃収入を得ることができます。
この年間250万円の家賃収入を実現しようとすると5000万円の自己資金が必要になります。
しかし、例えばこれを4000万円は銀行から融資を受けられて、自己資金は1000万円で購入することができたらどうでしょうか。
自己資金1000万円の5%であれば、年間50万円の家賃収入しか得られません。これがレバレッジを効かせると年間250万の家賃収入に化けるんです。
もちろん、融資をもらったら銀行に返す利息もありますので、利息が年利2.5%だとすると返済は125万になります。それでも、合計125万は利益になるということです。
すごいですよね。
さらに、売却時に売却益も出るとお金は膨らんできいきます。そうなると自己資金が必要な海外の不動産で高利率の物件を買うのもいいですね。海外の不動産のメリット・デメリットもまとめていますので興味があれば参考にしてみてください。
もちろん、不動産価値が下がって失敗する可能性もありますので、レバレッジを効かせるにもリスクが必ずついてまわることの理解は必須です。良いことばかりではありません。
今回はレバレッジについてまとめていきました。
レバレッジを効かせてうまく運用すれば大きな利益を生み出しますし、使い方を間違えると大きな損失を生みます。是非参考にしてみてください。