- ウォシュレットって勝手につけていいの?
- ウォシュレット付き物件で探すと物件数が少なくなるから自分で取り付けできないの?
- ウォシュレットを取り付ける際に何を気をつければいいの?
今回は賃貸物件には少ないウォシュレットトイレの疑問について解決していきたいと思います!ちなみに「ウォシュレット」の名称はTOTOの登録商標です。
正式には温水洗浄便座です。わかりやすいように、記事ではウォシュレットで統一したいと思います!
【賃貸でウォシュレット①】勝手に取り付けてしまってもいいの?
新しいお部屋を探す際に、あなたは何にこだわって探されますか?探すポイントは人それぞれだと思います。
今回はウォシュレット付きトイレにこだわりがある人の為の記事になります。
私は不動産屋をしていたので、よくわかるのですがウォシュレット付きトイレのある物件はとても数が少ないんです。もともとの物件の設備としてウォシュレットが付いている物件は以下の場合が多いです。
・新築でウォシュレット以外にもシステムキッチン、オートロック、モニターインターホンなどついた充実した設備の高額賃貸物件
・ファミリー向けの3LDK以上の大型賃貸物件
・分譲マンションタイプの賃貸物件
これに加え、駅からの近さや立地により賃料は変わってきますが、これらの物件はどれも高額になりやすい要素をふんだんに含んだ物件ですので、お金を賃料にいくらでも使える方は比較的簡単にウォシュレット付きの物件が見つかるかもしれませんが、ウォシュレットの設備以外にはこだわりがなく、古くて安い物件でも良い方はウォシュレット付き物件を探すのはなかなか難しいでしょう。
そういった『探しているけどなかなか巡り会えない』『ウォシュレット付きの物件は見つけたけど、その他の希望とあわない』方は、ウォシュレットを自分で取り付けてしまうのは如何でしょうか?
『えっ?!でも賃貸だし勝手にそんなことしていいの?』
と思われますよね。
もちろん勝手にはダメですが結論から申し上げるとウォシュレットの取り付けはほぼOKです。
ウォシュレットは意外にも大掛かりな工事は必要なく、簡単に取り外しができますので、あくまでも大家さんによってにはなりますが、ウォシュレットの取り付けをOKしてくれる場合は非常に多いです。
現在電機メーカーの販売しているウォシュレットは本当に簡単に取り付けができるようになりました。
昔は便座ごと交換しなければならなかったので、どうしても業者に依頼して工事を入れる必要があったのですが、現在では小さなウォシュレットの装置を便座に取り付ける程度で使えるので個人でも取り付けができますし、秘密で取り付け、取り外しても退去時に大家さんにバレる可能性はかなり低いものが多いです。
しかし、どのような場合であっても賃貸物件の設備に手を加える際は必ず大家さん及び管理会社に相談をしましょう。
なぜなら、無断で賃貸物件の設備を勝手に交換したり、建物に手を加えて万が一トラブルがあった場合、あなたが全ての責任を取ることになってしまうからです。
ですのでウォシュレットを取り付けたい場合も入居前でしたら契約時に、入居後でしたら大家さんや管理会社に連絡し許可を取ってから行いましょう。
ウォシュレットを大家さん側で取り付けて欲しいという交渉は難しいと思いますが、『ウォシュレットは自分で購入するし設置工事も撤去工事も自費でする』ことを前提に交渉する場合であればほぼ設置を認めてもらえますよ。
【賃貸でウォシュレット②】相場はいくらくらい?取付費用は?
それでは、続いてウォシュレットの取り付け費用の相場について解説していきます!
前項でも申し上げましたが、説明書さえあればウォシュレットは一人でも取り付け作業は可能です。
しかし水漏れやトイレの故障など心配な方は業者に頼むことをお勧めします。取り付け工事はウォシュレットを購入したお店や水道工事業者に依頼することができます。
ウォシュレットの取り付け工事費用の相場は一万円前後です。ホームセンターや電気屋さんの取り付け工事費用をまとめてみましたのでご覧ください!
・ホームセンター ジョイフル本田 8.460円
・ホームセンター カインズホーム 6.000円
・ヤマダ電機 9.000円
・コジマ 6.750円
・島忠ホームズ 8.800円
カインズホームが最安値でした!
カインズホームはオンラインショップもありますので、近くに店舗がない方も利用できます。上に記載しているのは工事費用のみです。
その他CMでおなじみのクラシアンではトイレの便座ごとウォシュレットトイレに変更する工事費と本体代、前の便座の処分代全て込みで30.000円でした!便座ごと交換となると大家さんによってはNGかもしれませんが、全て業者さんにやってもらって30.000円は安いと思います。お勧めです!
株式会社クラシアン
〒222-0033 横浜市港北区新横浜1-2-1
新横浜ファーストビル8F
0120-778-093
ホームページ https://www.qracian.co.jp
【賃貸でウォシュレット③】取り付け前に確認必須!注意点3つ
ここまでで、ウォシュレットは許可さえ取れば取り付けられるし、取り付け費用がいくらかかるかも分かっていただけたと思います。
『大家さんに許可も取ったし取り付け費用についても解った!よし!ウォシュレットを購入しよう!』
というアナタ!まだ早いです!まだ購入しないでください!
取り付け前に必ず確認して欲しい3つのポイントがあります。それは
1.便器のタイプの確認
2.電源の有無の確認
3.トイレの蓋のサイズの確認。
です。
1.便器のタイプの確認
まずは1.便器のタイプの確認から解説していきます。
まず便器には、大きく分けて3つのタイプがあります。
・密結形便器
・ワンピース便器
・隅付形便器
一般的なのは密結型便器とワンピース便器です。
この場合ある程度どのようなタイプのウォシュレットも使う事ができます。しかし、隅付形便器の場合はメーカーを選ぶので注意が必要です。
隅付形便器は古めの物件に多いです。元々和式トイレが普及していた時代の便器ですので、築年数のある物件に住んでいる方は隅付形便器の可能性が高く注意が必要になります。
2.電源の有無の確認
次に2.電源の有無の確認についてです。
ウォシュレットが元々備え付けられていないトイレには案外コンセントもない場合が多いです。
トイレに電源がないとトイレの外から電源をとってくる必要がでてきてしまうので、コードが挟まり邪魔になりドアを完全にしめることができなくなります。
ウォシュレットのコードはメーカーによりますが、大体1mなのでトイレの外から電源を取るとしても、近くにコンセントがないと難しいでしょう。
コンセントの新設工事をするという手もありますが、賃貸物件での電気工事は断られる場合が多く、トイレの近くにコンセントがない方は残念ですが諦める方ないでしょう。
3.トイレの蓋のサイズの確認。
さいごに3.トイレの蓋のサイズの確認についてです。
お住いの物件の便器がTOTOの製品かLIXILの製品の便器を使っている方は気にしなくて大丈夫です。
上記以外のメーカーの便器を使用されている場合は、量販店に置いていない場合が多いのでサイズに合うウォシュレットを探すのが少々難しいです。
現在お使いの便器の寸法を計測してお使いの便器にあったウォシュレットを探す必要があります。
また取り付ける便器もTOTOの製品かLIXILの製品だからどんなウォシュレットでも良いというわけではありません。
複数の型番がありますので同じメーカーだからといって安易に購入しないでください!
ウォシュレットを購入する際には、現在のトイレの型番やメーカー、寸法などきちんと控えて販売店へ持っていきましょう。取付けができるものはネットなどで事前に控えチェックをしておくのも良いでしょう!
【賃貸でウォシュレット④】大家さんや管理会社にはなんて交渉すれば円滑に進む?
前項でも少しお話ししましたが、ウォシュレットを付ける際、大家さんが気になることは、【原状回復できるかどうか】という点のみです。
原状回復とは賃貸借契約書にも記載がありますが、退去時には入居時の状態に戻してからでて行ってね!という入居者の義務です。
ですので、大家さんにウォシュレットについての交渉をする際には
ウォシュレットは原状回復できることをアピールしましょう!
具体的には、、
『穴を開けたりトイレを傷つける工事はしません。撤去もすぐできます。』
『入居時の便座はこちらで保管しておきますので、退去時には元どおりに戻しておきます』
『ウォシュレット購入費、設置費、撤去費は完全に自分で用意しますのでお願いします。』
などです。
賃貸物件は戻すことが基本となります。
大げさにいってしまえば、大家さんは元に戻ればなんでも良いのです。ですので、ウォシュレットに取り換えた際は元々あった便座や、それらを固定していたボルト、ナットなどはきちんと保管しておいてくださいね!
元に戻すと約束してウォシュレットにしたのに元に戻らなかった場合は原状回復のための費用として退去時に請求されることもあるので気をつけましょう。
【さいごに】
今回は賃貸物件におけるウォシュレットについての悩みや疑問について解説させていただきました!
ウォシュレットについての疑問は解決しましたか?
ウォシュレット付きの物件は相場より家賃が高いですし物件数が非常に少ないので、【自分で交渉してウォシュレットを取り付けた方が早い!】という事がわかりましたね!
ウォシュレット一つで物件が左右されたり、家賃が上がったりしてしまうのは損ですので、自分で取り付けするという選択肢も増やして良いお部屋探しをしてくださいね!
それでは、また!