私が2年前に経験した賃貸物件退去時の話です。
私は、41歳の女性です。 家族4人暮らし(夫婦・娘2人) で、小型犬を2頭 飼っています。
9年前に、結婚して宇都宮市から川口市に引っ越しをしてきました。当時はD不動産の賃貸物件に住んでいました。次もD不動産の賃貸物件でオール電化に惹かれて引っ越しました。太陽光発電のオール電化で、発電した電気を売ることもできました。おかげで、光熱費がぐっと押さえることができて、大満足の物件でした。しかし、どうしても犬を飼いたくて、D不動産に直接交渉してみましたが、大家さんとの契約上どうしてもペット飼育は不可能だと断られたため、しぶしぶ、S不動産のペット可の賃貸物件に引っ越しました。ペットを飼うために敷金が2ヶ月分(約17万円)かかりましたが、更新手数料がないので良いかなぁと思い契約しました。ちなみに、水道代は、管理会社が2ヶ月に一度家賃に上乗せして、請求されてました。プロパンガスだったので、光熱費は、オール電化の2倍はかかるようになってしまいました。
入居してすぐ、小さな庭(1階の物件だったので)の物置の隅に前住居者の物であろうと思われるサンダルが落ちていることに気がつきました。しばらくして、カーテンレールが外れ落ちたり、エアコンの排水チューブが割れたり、色々、メンテナンス不良と思われるところがでてきました。その時に、連絡して修理してもらえば良かったのですが、仕事の忙しさで、なあなあにしてしまいました。
たまたま見ていた賃貸物件のサイトで、娘の小学校の近くで、ペット飼育可能で、オール電化のD不動産の物件を見つけたのです。すぐに、物件を見に行って、即決しました。S不動産との契約で退去の1ヶ月前までに、書面で連絡することになっていたので、次の物件と2週間かぶるかたちにはなるものの、退去願いを送りました。
退去時には、犬が壁紙を破ってしまっていたり、室内で喫煙をしていたためヤニ汚れがあったりしました。それでも、住居年数も短いし、敷金も2ヶ月分払っているし、と、退去時費用のことは考えていませんでした。それでも、退去日までは、仕事の合間で、できるだけ綺麗に掃除をしました。
いざ、退去時立ち会いの日がきました。管理会社のおじさんが、メジャーを片手に「ここからここまでは、壁紙の張り替えが必要ですね」と、細かくサイズをはかり、隅から隅まで舐めるようにチェックを入れ、見積書に数字を入れていきました。私たちは、壁紙の単価や工賃など全く分からないので、その数字が妥当なのか判断できないまま見積書が出来上がるのを黙って見ていました。そこに「退去日までの水道代ね」と書かれたら数字におどろきました。普段支払っている水道代の2倍以上の数字が書かれていたのです。「えっ?これって、いつも、こんなにしないんですけど…」と、反論してみましたが、「ほら、計量器の数字と計算すると、この値段になるんだよ。掃除で、水を沢山使ったんじゃないの。」と、表情も変えず言い返されました。
経年劣化がどうだこうだ、とぶつぶつ言いながら、出来上がった見積書の金額は、敷金分を充填しても、20万円以上でした。見積書の内容について説明していましたが、20万円をどうやって支払うかで頭がいっぱいで、ほとんど覚えていません。さらに、1週間以内に振り込むように言われました。見積書を受け取って、主人とふたり、茫然としてしまいました。私も主人も、何度も引っ越しを経験してます。以前住んでいたD不動産は、退去時費用は一切かかりませんでした。さらに、「こんなに綺麗に使ってくれてありがとうございました。」とまで言ってくれました。
引っ越し費用や次のD賃貸物件の契約費用で、金銭的に厳しい状況だったのですが、貯金を切り崩してなんとか支払いました。
主人は「去る鳥跡を濁さずだ。しょうがない。でも、S不動産の物件には、一生住まないからな!」と、怒り浸透でした。
入居時の状況を振り返ると、たいしたメンテナンスもしないのに、退去費用が高いとは、ぼったくりだと、時間が経つにつれて、怒りが増してきています。
思い返すと、独身の頃から含めて、7件の賃貸物件に住んできましたが、退去時費用が、こんなに高額なのは初めてでした。もっと、食いついて詳細を教えてもらっても良かったのかなぁと後悔しています。
契約の時には、退去時費用のことなんて考えていないので、敷金を払っていれば大丈夫だ!と思っていたら、大間違いでした。こんなにも、不動産会社に差があると思ってもいませんでした。もっと、不動産業界のことを調べて、物件を選択したいと思います。良い勉強になったと思います。
ちなみに、今、住んでいるD不動産の賃貸物件は、オール電化・無料フリーWi-Fi・ペット飼育可能のとても良い物件です。隣に大家さんが住んでいるのですが、物件の敷地の植木の手入れや芝生の手入れをしていて、私たち住居者とも良い関係です。なにより、子供たちが、大家さんになついていて、ほのぼのとします。しばらくは、この賃貸物件にお世話になろうと思っています。”