【そもそも賃貸契約するのに必要な条件とは】
外国人にかかわらず、賃貸契約をするために必要な流れや条件みたいなものを最初に解説します。この全体像を分かっていれば、この後の話がかなり頭に入りやすくなると思います。
賃貸契約の全体像を知ろう
賃貸契約の流れは、以下のような形です。
「ネットで物件探す」
|
「不動産屋に問い合わせる」
|
「内見日を不動産屋と調整する」
|
「不動産屋行く」&「内見する」
|
「部屋OKなら申込み」
|
「入居審査」
|
「審査OKなら契約日&入居日決める」
|
「契約日に契約費用&書類に署名捺印する」
|
「入居日に鍵を受け取って入居開始」
通常であれば、こんな流れになりますが、流れに関してはそう大きく変わりません。
この順序で部屋探しをしていくというのを念頭においておいて下さい。
以上順序のどの部分に外国人だと不利になることが多いのかを以下で具体的に解説していきます。
【外国人の賃貸が難しいと言われる理由】
外国人が賃貸契約をすることが難しいと言われる理由はいくつかあります。
その理由は、方法や対策によっては解消できることも可能です。
オーナーがNGを出すことが多い
オーナーさん(大家さん)は誰に部屋を貸すか自由なので、「外国人」というだけでNGを出す大家さんもいます。
つまり、その大家さんが所有している物件は全てNGとなるケースです。
大家さんに「外国人だけでNGという理由」を聞いたことがあります。
「今では、外国人の方が日本人より部屋をきれいに使う事が多かったり、家賃滞納とかなかったりしますよ〜」と伝えましたが、「理由はオレが嫌だから嫌だ!」という方とかもいます。
もちろん、今までに外国人に貸して、汚くなったとかマナーが悪くてとか経験をもとにの人もいます。
職業が「水商売」とかだとNGを出す大家さんとか多いですが、「外国人」というのもNGにする大家さんが結構いるのは事実です。
契約は大家さんの意向ありきなので「オーナーさんがNGを出す」というのは(移民なども増えてきているので少ななくはなると思いますが)、完全になくなることもないと思います。
一部のマナー違反な外国人によりルール付けされている
先述したとおり、大家さんが持っている建物に外国人を住まわせたら、マナーが悪かったとかで大家さん的にNGになることがあります。
また、それは不動産会社や建物単位でのルール付けでもNGになることもあります。
つまり、不動産会社で管理している物件が全てNGになるケースです。
不動産会社(管理会社)が管理している物件に外国人を住まわせたら、契約の時は入居者1名だったはずが、蓋を開けたらいつの間に6人住んでた、とかザラにあります。
その物件に住んでいる方はいきなり外国人の出入りが多くなると不安に思う方もいるかも知れません。
その不安から「契約を解約します」ということがあっては元も子もありません。
その不動産会社(管理会社)で管理していたいくつかの物件で上記のような事が起きると、その不動産会社(管理会社)の審査マニュアルに「外国人はNG」という項目が足されるかもしれません。
もしくは、「大家さんに外国人を住まわせるとこういう損害が出る可能性が高い!」と説明されるようにマニュアルが作られるかもしれません。
日本語が通じない
日本語が通じないというのはまぁまぁ大きな問題です。
なぜなら、部屋で何か水漏れなどのトラブルがあった際、どのように対応したら良いのか、その物件の管理会社に問い合わせる必要があります。
しかし、問い合わせしたはいいけど、どこからどのように報告すべきなのか事細かに説明する必要があります。実際起きてしまった際に必要なアクションというのを「賃貸で水漏れ!!【まず最初にする事】対処手順と費用負担を説明」でまとめていますので、参考にしてみて下さい。
水漏れなんか特に時間との勝負です。
そのため、入居者と管理会社の電話でのコミュニケーションがいかにスムーズに進むかというのがすごく大事になります。
状況を正確に伝えるのは日本語でも難しいのに、外国人相手だと結構絶望的です。
また、契約時なども、「毎月・いくら・どの口座からどの名義で引き落としがある」とか一つとっても説明が難しいです。
そういったトラブルを避けるために最初からNGとしてしまう気持ちはわかります。
いろんな理由で日本語が通じないというのは、外国人が賃貸契約しづらい大きな理由の一つだと思います。
保証人の確保が難しい
単身で日本にきて、保証人だしてくれなんて不可能ですよね。そうなると、保証人を必ずとっている管理会社や大家さんには外国人はおのずとNGになってくると思います。
今では、保証人の変わりになってくる保証会社に加入するというのが主流になってきました。
そのため、この部分はかなり障壁は低くなっています。
保証会社とかって加入できるの?と思うかもしれませんが、大丈夫です。
外国人専用の保証会社もあります。
保証会社って何か詳しく知りたい方は「保証人がいません!賃貸の『保証人代行サービス』の意味と利用方法は?」を合わせて読んでみて下さい。
では、外国人が日本で賃貸しようとおもうと以上のような障壁はあるにしても、その障壁をかぎりなく低くしてくれるための方法がありますので以下で説明していきます。
【緊急連絡先がいない外国人が賃貸するためには】
先述した『賃貸契約の流れ』と『外国人が賃貸契契約が難しいと言われる理由』でお伝えした部分が問題なく解決できる、もしくはそこまで問題じゃないよ〜と大家さんや管理会社・不動産会社に思わせることができれば外国人でもお部屋を借りることができます。
(紹介したとおり、「外国人だけでNG!」と頭ごなしに拒否されるとむずかしいですが、、、)
その問題を解決するために必要な事項が大きく2つあります!
一つは『緊急連絡先』、もう一つは『保証会社』です。
まずは『緊急連絡先』について説明していきます。
緊急連絡先が必要な理由
通常、緊急連絡先というのは、水漏れ等すぐに対処しなければならなく、入居者へ連絡しないといけないのに、入居者(今回であればお部屋を借りる外国人)に連絡が繋がらなかった時に必要になります。
水漏れ等その要件が緊急であれば予め定めていた”緊急連絡先”に連絡をとって、本人に伝えてもらうようにお願いするわけです。
「【賃貸】緊急連絡先がいない…嘘でもいい?どんな時に連絡がいくのか」で詳しく説明していますので興味があれば読んでみて下さい。
しかし、外国人の場合、必要とされる条件は緊急の際の連絡先だけ、というわけではなく「通訳してくれる人」という条件も必要になることが多いです。
そのため、「日本語をある程度理解出来て、コミュニケーションが取れる方」が必要になります。
条件を満たす緊急連絡先を確保する方法
留学生なら学校の教務課や学生課、もしくは担任に相談してみてくだささい。
緊急連絡先になってくれることがあります。通訳のできる日本人でもいいですし、片言でも日本語でコミュニケーションをある程度取れる外国人でもかまいません。しっかりアテンドしてくれると思います。
働いている方であれば、勤務先の方や友達でもいいので、とにかく日本語ができて、普段連絡が取り合える方というのがポイントです。
【保証人がいない外国人が賃貸するためには】
次に保証人について解説していきます。
保証人が必要な理由
極論いってしまうと、気にしない大家さんは入居者が誰であっても家賃さえ払ってくれれば大丈夫という大家さんも少なくありません。
大家さんにとって、一番イヤなのは家賃収入の停滞です。
そのため、家賃さえ払ってくれればいいよ!という大家さんは多いです。その、家賃収入を保証する手段として保証人が必要になります。
保証してくれる人を確保する方法
保証人は緊急連絡先と違って、誰でも良いというわけではありません。日本語も喋れることが条件にはなりません。
ようは、夜逃げや家賃滞納があった際にその不足額を回収できるかどうかです。そのため、審査も厳しいです。
しかし、単身日本へ来た外国人は家族は外国にいるし、どうしたらいいの?ということが多いです。
そんなときのために、「保証会社」を利用します。
なんと、保証会社には外国人専用の保証会社(「GTN」グローバルトラストネットワークみたいな名前だった)あります。
この保証会社と提携している不動産会社はかなり多いですので外国人にとっては本当にありがたいですね!「GTN」であれば、外国にいる家族も保証人にできますし、保証人がいなくてもしっかりと就職先が決まっていたりするともんだいなく保証してくれます。
学生でもOKです!
この会社がいて助かっているのは部屋を探す外国人だけではありません。大家さんや管理会社・不動産会社みんな助かっています。
入居から退去まで全部ワンストップでやってくれするので最強です。従業員が日本語しかしゃべれなくても、外国人を御客さんにできるということです。
必要なものは基本的にパスポートとかの身分証だけです!保証人を立てなくてもいいのでかなりハードル下がりますよね。
いかがでしたでしょうか?
基本的に今は、保証会社のサービスが充実しているため、外国人でも簡単に部屋を借りることができます。
今ではGTNは賃貸仲介もおこなっており、お部屋を探す段階で「英語、中国語、広東語、台湾語、韓国語、ベトナム語、ネパール語等16言語以上で対応できる賃貸仲介」が可能です。
外国人の方は保証会社・仲介会社であるGTNを是非利用してみて下さい。