- 初期費用っていつ払うの?
- 払うタイミングをずらせたりできるの?
- 事前に契約の全体の流れとかも知っておきたい!
今回は、以上の疑問を解決していこうと思います。
合わせて読みたい記事として「【一人暮らし】家賃だけで分かる初期費用の計算シュミレーション!」も参考にしてみて下さい。
【初期費用の支払いタイミングの前に】内見から実際に住み始めるまでの流れは?
まず、内見から住み始めるまでの流れを見ていきましょう。
「サイトで物件を見つける&不動産屋へ連絡」
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「内見する」
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「申し込みをする」
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「審査を行う」
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「審査OKなら、入居日と契約日を決める」
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「契約手続き(契約書に著名捺印)する」
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「契約完了&入居開始」
なんとなくイメージ付きますよね。
「サイトで物件を見つける&不動産屋へ連絡」
物件を探す際は、まずインターネットから探し始める方が多いのではないでしょうか?
いわゆるSUUMOやHOMESやathomeといったポータルサイトから探す方が多いと思います。
気に入った物件を取り扱っている不動産屋さんに連絡入れます。
もしくは、場所がある程度決まっていて、その最寄り駅周辺の不動産屋に行って聞いてみるという形だと思います。
サイトの活用方法に関しては、「後悔しないための賃貸物件の探し方のコツ!良い部屋を安く見つける方法」、不動産屋の選び方に関しては「賃貸業者の選び方で初期費用が変わる!同じ物件でも費用が違う理由」も読んでみてください。
「内見する」
実際に問い合わせをした物件を現地へ行って、見に行くことを内見すると言います。
人によっては、数物件みて良さげな物件があれば、「この物件を申し込みします!」と不動産屋へ意思表示することになります。
内見時の流れや注意点に関して、「【賃貸】初めての内見!当日の流れ?服装は?絶対見るべきポイント5選」で詳しく書いていますので参考に見てみてください。
「申し込みをする」
物件を決めて申し込みの意思表示をすると、申込書を記載することになります。
申し込みをする際は通常はその仲介する不動産屋の事務所へ戻って、申込書に必要事項を記載します。
その際に、「賃貸契約の申し込み書」+「保証会社審査申込書」を記載することが多いと思います。
ちなみ、これで申し込み書を書いたとしてもキャンセル出来ます。
詳しくは「賃貸の申込みを【違約金なし】でキャンセルする方法!いつまでOK?」をご参考ください。
「審査を行う」
ここでは保証会社から連絡が来るくらいだと思います。
連絡の内容としては、「ご本人でお間違いないですか?」とか「場合によっては職場へ連絡していいですか?」とかそんな感じです。
保証会社に関しては、「賃貸【保証会社まとめ】メリット・保証料・審査・滞納したらどうなる?」で詳しくまとめていますので参考にしてみてください。
それから、審査は大家さん審査もあります。契約自由の原則がありますので、大家さんは契約したくないといえば契約できなくなります。
まぁかなり稀ですが、、、例えば、「今まで、賃貸した際に夜の仕事をされている方は滞納気味だったから今回はお断りしたい」とかです。
審査基準に関して、「賃貸契約の入居審査は何を見られている?落ちる人の特徴と対策」で詳しく書いていますのでご参考ください。
「審査OKなら、入居日と契約日を決める」
審査が大丈夫なら、「審査OKでした!」と連絡が来ます。そこで初めて、入居日と契約日を決めましょうということになります。
入居日は「実際に住み始めるor家具搬入し始める日」になります。
契約日は「書類に署名捺印する日」になります。
※まだこの時点では、審査OKと言われてもまだ申し込みをキャンセル出来ます。
「契約手続き(契約書に著名捺印)する」
先程決めた「契約日」に仲介業者へ出向いて、契約書の説明を受けて、署名捺印をします。
だいたいは、この日orこの日までに初期費用を納めることになります。詳しくは事項で説明します。
「賃貸借契約書のココだけ絶対みろ!【注意点厳選7個】」も参考に見てみてください。
※ここで著名捺印後、契約のキャンセルはできなくなります。解約という扱いになり違約金を取られることになります。
「契約完了&入居開始」
契約完了時、もしくは先程決めた「入居日」にあわせて鍵をもらいます。
晴れて自由に部屋を利用することが可能になります。
初期費用を支払うタイミングは?遅れそうなんだが、後払い可?待ってもらえるの?
全体の流れがわかったと思います。
ズバリ、初期費用を支払うタイミングは先述の通り、
原則、「契約日当日」か「契約日まで」に支払う必要があります。
原則、というのは特に法的にきまっていることではないからです。ほとんどの場合、「◯月◯日までにお支払いください」ということをメールなり、文章なりで連絡があると思います。それに従うことになります。
場合によっては、「部屋の鍵を渡す前」ということもあります。
不動産業界は最も有効な契約開始日は、「物件引き渡し時」になります。物件引き渡しというのは鍵を渡したときを意味します。
鍵さえ渡さなければ、不動産屋は安心ということです。鍵を渡してしまうと、かなり面倒です。
支払い方法は?
支払い方法に関してはいろいろです。不動産会社によってもちがいますし、仲介業者やどこがその物件を管理しているのか、またオーナーによって違うこともあります。
とはいえ、だいたいは
契約時直接現金を持ってくる、銀行振り込み、クレジットカード決済、振込用紙に振込
といったところでしょうか。
支払いを確認できたら、鍵を渡されるという形になると思います。
間に合わなかったらどうなるの?
間に合わなかったらどうなるのかは、その程度によります。
まずは、入金期日の当日or次の日あたりに仲介業者から連絡が来ます。
その時にどんな状況かを伝えることが大事です。
「すっかり忘れていました!」
これなら、いつ支払えるか伝えてしっかり期日までに支払うようにしましょう。支払った際には、しっかりと支払い用紙を取っておきましょう。
7月10日までに支払う!と言っていた場合、15時を過ぎていると7月11日振込扱いになります。しっかりと払った証拠を仲介業者へ伝えておきましょう。
実は、仲介業者もオーナーや管理会社から入金をせがまれている可能性大ですので、10日入金確認ができず、「約束を守れない方の入居はお断りさせていただきます」とならないようにしましょう。
「入金が遅れそう、、、、どうしたらいい?待ってもらえる?」
すぐに仲介業社へ連絡しましょう。仲介業者も余裕をもって期日をとっていることもあります。事前に連絡することが大事です。理由をしっかり伝えて、いつまでにはということを提示できれば、契約はなかったことに、ということはなくなると思います。
但し、あまりにも遅くなる場合などは別です!しっかりと仲介業者と話し合いましょう。基本的に仲介業者は大家さんより入居者の味方(契約件数を伸ばしたいから)です。
「お金を用意出来ません、後払いできますか?」
後払いは基本的に不可能です。例えば、家賃を上げていいので、初期費用を安くしてほしい(家賃に上乗せし、分割で後払いという形で支払う)ということであれば、大家さんや管理会社によっては考えることもあるかもしれません。
但し、申込時ならいいですが、実際に金額が決定してから後出しで言われると「今後家賃も滞納したりするのでは?」と思い断られるかもしれません。
そのため、基本的には契約は白紙にもどります。
契約書を書いていれば、解約違約金等のペナルティをくらう可能性もありますので、契約書をかいてからお金がないのでなしで、、、というのは避けるようにしましょう。
まぁ契約が無効になるということなので、そこらペナルティはないかもですが、可能性として気をつけましょう。
初期費用の内訳は?
具体的には以下の通りです。
- 礼金
家賃の0~2ヶ月分を大家さんに住ませてもらうから感謝の意をこめて支払う費用です。
最近はなくなってきましたが、人気な物件などではまだこういった礼金制度は健在です。
謝礼の意味合いが強く契約が終了しても通常、返還はされません。
礼金は慣習によるもので、法律的な根拠はありません。
また上記の通り、金額の基準も地域差・物件の人気度等に左右されることが多いです。
- 敷金
家賃の1~2ヶ月を大家さんに事前に預けておく預け金のことです。
意味合いとしては、家賃の不払い時などに備え徴収されるものです。
世の中には、賃料を何ヶ月も滞納(不払い)した挙げ句、そのままドロンする悪い人がいます。
そんな時に、予め数カ月分のお金を預かっておけば少しは安心ですよね。
まさに、そのための預り金のことを「敷金」といいます。
- 前家賃
家賃の1ヶ月分ぐらいを先に支払うものです。
賃貸住宅において、契約した月の翌月の家賃を契約時に支払っておくことが多いです。
例えば、入居が4月1日であれば4月分家賃をまた払いに来てもらうのが面倒なので、
契約金と一緒に支払って下さい、という感じでしょうか。
- 日割家賃
家賃の日割り計算金額を「前家賃」と同じように前に支払います。
賃貸住宅において、契約した月の家賃を日割り計算した金額のことを言います。
例えば、3月25日入居であれば、上記「前家賃(4月分)」と
「日割り家賃(3月25日〜3月31日分)」を徴収されます。
前家賃・日割り家賃については「“前家賃って何?次の家賃支払いはいつ?【わかりやすく解説します】」で触れていますので参考にしてください。
- 仲介手数料
最大で、家賃1ヶ月+消費税を仲介を行う不動産会社に支払う手数料のことです。
エイ○ルやアパ○ンショップなど家主と入居者を結びつけてくれた仲介業者といわれる会社へ
感謝の意をこめて献上するお金です。
- 火災保険料
1万5000円~2万円程度の保険料です。
今の賃貸住宅では火災保険に加入することが義務付けられています。
通常は2年契約が基本で、それ以降は更新していく感じですね。
火災保険に関しては、「賃貸契約時の火災保険を徹底調査!知らないと大損します」で詳しく解説していますので参考にしてください。
- 鍵の交換費用
だいたい1~2万円程度です。物件によって金額もバラバラですが、
入居時に鍵を新品に変更するための費用になっています。
鍵交換が任意の場合もありますが、前入居者がスペアを作っていて
盗難等のトラブルに遭ったなんて事件も聞きますので交換すべきです。
- 賃貸保証料
賃料半月〜1ヶ月分程度です。
最近、入居者が賃料を払えなくなってしまった際に、代わりに大家さんに家賃を払う保証をするという保証会社が増えています。
もちろん、保証会社が建て替えた分は入居者に取り立てが来ます。
保証会社は入居者と保証契約を結びます。家主は安心して部屋を貸したいので、
入居者へ保証会社との保証契約を必須とすることがほとんどになりました。
別の記事で、初めての一人暮らしに必要な費用を賃貸以外の部分も
まとめてますのでよければ呼んで下さい。
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【決定版】初めての一人暮らしに必要な初期費用は?安くしたい方必見
初期費用払えない!待ってもらったり、分割って可能?
これは、「すでに物件を決めてしまっている方」か「これから物件を探す方」で対応がずいぶん変わってきます。
「これから物件を探す方」に関して言うと、初期費用完全0円で入居する方法もあります。
しかし、通常の物件ポータルサイト(SUUMO、HOMES等)で見つけた物件に関して言うと、多少安くする方法を見つける、というイメージになります。
では、以下で方法をいていければと思います。
すでに物件を決めてしまっている方
①初期費用の値引き交渉
どの不動産屋でも値引きできる可能性が高い項目は「仲介手数料」です。
「仲介手数料」は、仲介業者の裁量範囲内だからです。手法としては、アイミツを取るなり、「お金ないから安くして〜」と頼むかです。
詳しくは「賃貸の仲介手数料を値引きする方法!最も得するための極意」を参考にしてみてください。
「敷金・礼金・家賃」等に関しては、仲介業者が決めているのではなく管理会社や大家さんが金額を決めているので、仲介業者は口出しが出来ません。
強いて言うのであれば、申込み段階で交渉するか、「他に敷金礼金ゼロ円の物件を見つけたのでそちらにします」といえば、仲介業者から管理会社・大家さんへ交渉してくれたりする可能性はあります。
但し、人気物件には通用しない手になります。それどころか、「切り替えたいならどうぞ」と言われて、お断りさせる可能性もあるので気をつけてください。
交渉しやすい時期というのもありますので、「賃貸で安く引っ越しできる時期は?部屋を安く借りる方法【まとめ】」も参考にしてみてください。
②クレジットカードや分割を払いを利用する
これは応急措置ですね。
初期費用を安くしたわけではありません。支払う日を後ろ倒しにしただけです。
但し、注意点等もあります。この方法はいつでも使えるわけではありません、クレジットカード利用可能な不動産会社である必要があります。
初期費用の分割に関しては、「賃貸の初期費用はカード払い可能?【審査・手数料・注意点まとめ】」にて、詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。
これから物件をお探しの方
お金が全く無くても、引っ越す方法はあります。しかし、HOMES等の通常の賃貸物件で自由に物件を選ぶことは難しくなります。
私は、本当にお金が無い中上京してきました。体験記として「上京費用って最低いくら必要?貯金なしでも上京する方法【実体験】」も書いていますので参考にしてみてください。
また、「引っ越しの初期費用が払えない方へ【お金がなくても引越しする方法】」でお金がない段階別(全くゼロ円なのか・貯金10万くらいはあるのか・20万くらいはあるのか)で分けていますので参考にしてみてください。